北海道レムリアの旅、硫黄山(アトサヌプリ)に続きます。
この記事の目次
津別峠
滞在中に、早朝、屈斜路湖の雲海を見に行くことにしていました。
事前にいろいろ調べた結果、津別峠という標高の高い場所から見るのがとても美しい、と分かりました。
津別峠は、春から秋にかけて雲海の広がる名所としても知られています。屈斜路湖を覆いつくす雲の海が一面に広がり、夜明けとともに朝陽に赤く染まっていく荘厳な様子を、それも頻度高く見ることができる場所と言われています。
心に残る絶景をカメラに収めようと、全国からカメラマンが集まるのもうなずけます。
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私たちは、それまでに様々な場所で雲海を見ています。
暗いうちに現地に到着し、日の出を待つ。夜明け前の真っ暗なはじめての道を走るのは、かなりの難易度です。
綿密に北海度の旅の計画を立てていた私たちは、万全を期すため、昼間の明るい間に津別峠まで「下見」に行きました。
屈斜路湖の湖畔から車で約15分。曲がりくねったカーブが続く山道でした。
冬の間は、通行禁止になる道というのもうなづけます。標高が高く、6月でもダウンジャケットを着るくらいの風が吹いていました。
そして、北海道で驚いたことは、「日の出時間が本州よりも早い」という事実。夏至の頃は、一年で一番日が長いので、日の出はなんと3:35。
ホテルの人は、朝は8:00まで雲海は見られますよ、と案内してくれたけれど、どうしても朝日が昇るところを見たいと思い、早起きというより、夜のうちに起きて出発したというという感じでした。
早朝の雲海
ちょっと遅くなり、津別峠到着は3:40。周りはすでに明るくなりかけています。車を駐車場に止めて、展望台まで階段を猛ダッシュで階段を駆け上りました。
そこには、言葉を失うほどの絶景が目の前に広がっていました。
日の出の太陽の赤と白い霧。屈斜路湖を覆い尽くす雲が湖面全体に広がり、朝日で雲が赤く染まっていきます。神々しい光を見たようでした。
写真を何枚撮ったでしょうか、数え切れません。
生きているかのように刻々と形と色を変えていく湖面を、祈るように、その一瞬一瞬、大切に味わいました。
「雲海ハンターさん」と呼ばれるカメラマンの方々も沢山来ていました。この時期は、雲海が出やすくて、その中でも「今朝は1年でも数回しかないくらいのベスト雲海だ」と言っていました。
その日は、プロが言うほど貴重な絶景の日だったのでした。
(慣れたカメラマンさん達は高さも場所もベストポジションを選んでいます。)
すべては導かれ、ギフトである
すばらしい景色を見せてくれたのは、高次元から私たちへのギフト。
そして、訪れる日を決めること、津別峠という場所を選ぶこと、時間を決めること、すべて直感に従い、導かれていきました。
「こんな晴れている日でラッキー」「やっぱり私の選択は正しかった」と、かつては自分中心に思いました。
でも、私たちの周りには、多くの見えない存在がいて、常に私たちを見守り、導いてくれている。時には試練を、時にはこのようにギフトを与えてくれながら。
私たちは日々そこから何を感じ取り、気づくか。そして気づくことができれば、すべてに対して、心からの感謝が生まれてきます。そのことにようやく真剣に気づき始めた北海道の旅でした。
こうして今、チャネラーとしての道を歩み始めた私ですが、すべての体験は、ここまで辿り着くまでのプラクティスだったということにあらためて気付かされます。