ヘアカラーから気づいた自分の思い込みとスピリチュアルビューティの定義

 

皆さん、こんにちは。noccoです。

いつもの巡礼トレイルとは違って、自分の身近な出来事から気づいたことがあったので、今日はそのお話をしたいと思います。

テーマは、ヘアカラー

もっと分かりやすい言葉で言うと「白髪対策」の話です。

髪に対する考え方や美意識、お手入れ方法は人それぞれです。特に白髪に関することは、老化に関係していて、実はとてもセンシティブなテーマだと思います。踏み込んで本音を話し合うことがしにくい領域だったりします。

コロナ禍のヘアケア状況

昨年の春からのコロナ禍で、非常事態宣言からは仕事も完全にテレワークに切り替わり、毎日家に引きこもっていた頃、美容室にも行けない状態が続いていました。

家からほとんど出ない生活をしていても、髪の毛は元気でした。自然に逆らうことなく伸びてきて、どんどん白髪も目立ってきました。

私は30代の頃からどちらかといえば白髪が多いタイプで、いつもその白髪を隠すことに必死で、せっせと明るめのアッシュ系の色にカラーリングをしていました。

なるべく白髪が目立たないように、とカモフラージュ目的の明るめの髪色でしたが、それでも数週間後に必ず根元に見えてくる白い髪の毛は強いコントラストになり、気になって仕方ありませんでした。

 

nocco
この髪、いったいどうしたらいいの? どんどん目立っちゃって恥ずかしいわ(涙)

自粛生活の中、悶々と悩み続けました。

大きな方向転換

ある日、直感が!

 

nocco
美容師さんはまだまだ先でいいと言っていた、「グレイヘア」に今こそ挑戦できるかもしれない、だって毎日人と会わなくて、見られなくて済むんだもの。

 

以前からグレイヘアに憧れはありました。いずれ会社を定年したらゆっくり取り組もう、と漠然と考えていたのです。

でも、2020年、世の中は突然予想もしなかった方向に進んでいました。

外出制限。テレワーク。美容室に気軽に行けない日々が来るなんて。

 

ここでひらめきました。

nocco
だったらこの環境を逆に利用できるかも。。

 

グレイヘア、シルバーヘア、呼び方は様々ですが、白髪を最大限生かしたナチュラルな髪。

シルバーヘアをかっこよくひとつにまとめて、颯爽と歩いている姿が思い浮かび、一人でワクワクしてきました。歳をとったらこんな風になりたいなあ、と思っていた私の憧れのイメージです。

 

 

もちろん、すぐに真っ白な艶やかで美しいグレイヘアを手に入れることなど、できるわけもないことは知っていました。

その途中は「清潔感のない、ちょっと汚いおばさん」になり、それをどう乗り切るかが最大の課題だということも分かっていました。

冷静にそんな自分を想像すると身震いがして、せっかくの高めのテンションも影をひそめ、「やっぱり今はやめとこう」と何度も思いました。

対策として、帽子、スカーフ、ウィッグ.....

色々考えてみましたが、どれも現実的な感じがしません。

 

 

 

 

何日も悩み続け、それでもついに、決めました。

nocco
とりあえずやってみよう! 私、やってみたいんだもの。
嫌になったらその時また真っ黒な髪に戻すことができるんだし。

 

閉塞感から抜け出したい、何かを変えたいといういう気持ちがやはり強かったのだと思います。

 

白髪と関係のない方には、髪の毛くらいでなんて大袈裟な・・・と思われるかもしれませんが、髪の毛が周りに与える印象は想像以上に大きいと私は思っています。

なぜなら髪は強いエネルギーを持っているからです。

さらに、髪の毛を整えることは、霊性を高めることとも言われています。

その髪に大きく手を加えることは、私にとっては神聖なことでもあり、悩みぬいて決めた大事業だったのです。

グレイヘアへの道

いったん決断すると行動は早いです。

早速いつもお願いしている表参道の美容師さんのところに予約を入れて向かいました。マスクをつけた重装備で、です。

担当の美容師さんは、長年私が髪の毛のことでは全信頼を置いている、どんなことでも相談できる人。

のっこさん、グレイヘアはまだまだ先でいいと言っていたけど、いい機会なんじゃないかな。
挑戦してみましょう!! 

 

と快諾してくれたのです。

でもグレイヘア人口ってまだ多くない。言い方はちょっと変ですが、症例がまだ少なすぎるみたいです。

人によって髪の色も硬さも違うし、耐性(髪の強さ)も違う。

美容師さん自身も真剣に考えて色々調べてくださって、私の意向や心地よさなども尊重してくださりながら、共同で試行錯誤で進めていく感じでした。

 

技術的なことはうまく説明できませんが、今までの髪の色の上にブリーチを部分的に重ねて(ハイライト)、全体のトーンを上げていきました。2ヶ月に1回、それを繰り返しました。

ハイライトの強弱が、さらに白髪を目立たなくしてくれて、立体感が出る感じ。なんだか雰囲気もかなり変わって、気分が上がりました。

 

 

 

さて、少し余談ですが、ブリーチをした髪のお手入れについて。

ブリーチ後は髪は傷んで弱くなっており、シャンプーの度ごとに髪の色は少しずつ変化していきます。

その間、俗に言われる「紫シャンプー」という、ブリーチの後の黄色っぽい変色を防ぐシャンプーを使います。

実はこの紫シャンプー、若い子たちのブリーチヘアでは一般的なものらしく、YouTubeを見ると数えきれないくらいの動画がアップされ、選び方や使い方も事細かに解説されていました。すばらしいシャンプーのプロ達。知らなかったのは私たちの世代だけだったみたいです。こんな世界があったなんて!「便利な世の中だなあ。。」と衝撃でした。

 

haircolor

イタリア・ダヴィネス社のアルケミストシャンプー。ほんのりシルバーに仕上がります。

 

紫シャンプーはヘアカラーではないので、ヘアカラーの代わりをするものではなく、次のカラーリングまでの間に黄色に傾くのを防いで、ほんのり紫系シルバーに保つというものです。

写真の製品は、中身を見ると激しい紫色の液体ですが、天然由来の成分を使っていて頭皮にもあまり負担が少ないと言われています。

 

最新の情報と、最先端の製品の恩恵を受けて傷みも最小限にとどまり、全体のトーンも少しずつ上がって今はグレイヘアの手前、シルバーっぽい明るい色まで進んでいます。

今の時点で大大満足。

周りの評判も、予想していた以上に大変よいです。

 

haircolor

今から1ヶ月ほど前の髪色。

 

髪の色が明るくなると、全体のバランスも軽やか、気持ちまで明るくなるのが不思議ですね。

でも正直に言うと、鏡に映る自分の姿や写真におさまる自分の容姿は「白髪の老婆」を感じてガッカリする時もあります。

他の人にやらされて色を変えたわけでもない、自分が選んで決めたこと。

自分の感情の扱い方が大切だと思いました。

ヘアカラーから気づいたこと

 

nocco
どうして私、あれほどまで白髪が出てくることに神経質になっていたんだろう?? 

 

グレイヘアに決心するまでの自分の感情、思いを思い出してみました。

白髪は老化の証拠、よくないもの
白髪が絶対に目立ってはならない
白髪は隠して若く美しくあらねば

 

という、がんじがらめの思い込み(ルール)があったんじゃないのかな、と気づいたのです。

そして次に、考えたこと。

nocco
そもそも「白髪が目立ってはいけない」とか「見られてはならないもの」って誰が決めたの?

 

その背景にあるのは「美しくない」とか「老化」という枠。

美容業界の中では、絶対的にネガティブなワードです。

私はその環境に100%浸りきり、

「常に若く見せなければならない、それができない人は世の中から脱落なのよ」という強い思い込みに洗脳されていた、と気づきました。

さらに突き詰めて言えば、恐ろしいことに、その感情は「外見さえきれいに整っていれば、心の中がどんなにざわついて真っ黒くても関係ない」という意味にもなります。

人を愚かに批判しながら、見た目だけを必死に塗り固める昔の私がまさにそうでした。

 

でも、真実ってどうなんでしょうか。

その後も考え続けて至ったのは、

nocco
白髪は人間の自然な姿。
白髪が出てこない人なんていない。

わざわざ隠さずに、自然に自由に演出できないの?
本当の美しさって何だろう。

 

という自分への問いでした。

そして、

見たくない感情をいつまでも見ないようにして蓋をしても、先へ進むことはできない

ということにも気づきました。

こんなシンプルなことなのに、それほど洗脳が強かったのでしょう、気づく余裕もありませんでした。

 

 

そうは言っても、この三次元世界はリアルです。

私自身も実際に「あら、金髪にして、どうしちゃったの?」と、何度興味本位で聞かれたことか。

たぶんみんな「老けて見える。お気の毒。」と声には出しませんが、言いたそうでした。

 

でも私はそのたびに、こう言い切りました。

nocco
私ね、今グレイヘアに移行中なの。
今に真っ白な白髪に変わるから、少し待っててね!

 

そうすると、その自信のエネルギーが伝わるのでしょうか、ネガティブな念が入ってこないよう、しっかりとバリアを張った感じ。

その会話の先にある、いつも私が惑わされ軸を失っていた「あなたのためを思って言ってるのよ」というお決まりの忠告に至ることは皆無だったのです。

反対に「自分もやってみたい」とか「その色はどうオーダーするのか」といった質問さえされたほど。

もちろん、帽子もスカーフもウィッグもなし。

自分が作っていたルールから解放された時、本当に自由な言葉が自然に出てくる、白髪が出てくることを怖がらず、自分の状態を素直に認めることで、堂々と振る舞うことができたのでした。

 

スピリチュアルなビューティ感、その定義

これからお話するのは、あくまでも私の自論です。

グレイヘアにすることで、はっきりと気づいたスピリチュアル ビューティの概念。

皆が憧れてやまない「スピリチュアルなナチュラルさ」とはいったい何か?

という考え方についてです。

これは「ありのままの美しさ」と言い換えられることが多いですが、ともすれば「お手入れすることを放棄した、なにもしない状態」になりがちです。スピリチュアル系女子の方々の中には、化粧は苦手、美容は興味ない、という方も多いかもしれません。

でもそれは、本来の目指す方向とは真逆だと私は思っています。

自分自身を美しくすることに関心を持たず、髪の毛さえも伸び放題にすることは、間違いなく「汚いおばさん化」「残念な方向に向かってしまったスピ女子化」が進みます。発するエネルギーもなんだか澱んでしまうでしょう。

また、反対のパターンもあります。

周囲からどう見られるかばかりを気にして、さも自分がナチュラルさを演出しても、他人と比較したり嫉妬したりする感情をずっと持ち続けていれば、そこから発するエネルギーも同じように、ピュアな美しさからはかけ離れたものでしょう。

つまり、

自分の外側のお手入れ(日々の動作、身の回りのケアを大切にすること)
自分の内側のお手入れ(自分自身を大切に扱い自分の感情に正直に向き合うこと)

この二つの要素が必要不可欠になってきます。

 

 

長年美容業界で化粧品の最新技術について知り、エステティックを基本から学び、最後に気づいたことは、本当の美しさとは、内側と外側の美しさの融合だということでした。

 

具体的に例をあげて繰り返します。

白髪を隠すことや肌を塗り固めることだけに必死になって、心の奥底の感情に気づいていないふり、見ないふりをしても不十分。自分がどうしてそう思ったのか、本当の自分の思いを掘り下げて考える時間が必要なのでは?
スピリチュアルな、内面の浄化ばかりを優先させて、見た目のお手入れを放置しても不十分。メイクアップ技術を極めるほどではなくても、自分を清潔に、自然に見せるのには少しのマインドセットが必要なのでは?

 

二つの絶妙なバランスが重要なのだと思います。

 

私は明らかに前者の方でした。

周囲からどう見られているか、少しでも外見をよく見せよう、若くあらねば、、そんな思いばかりで埋め尽くされて、自分を大切に扱って自分の心を見ることをしていませんでした。そんな視点があることさえ、知らなかったくらいでした。

それは強い洗脳による不必要な思い込みや固定概念から目を背けていたからに他なりません。

この感情に気づき、手放すという、目には見えない心のお手入れをすることで、ようやく解放されました。

 

それは、自分で勝手に作った制限(ルール)を自分で気づいて外すこと。マイルールを自分で外すことでもあります。

前者のパターン、後者のパターン、どちらも同じです。

その後に、本当の自由、そして解放された本当のナチュラルさや美しさが自然に生まれるのではないかと思っています。

 

髪の色を変えてみようというヘアカラーに関する軽めの話題から、深い気づきに至りました。そして、元々のこのブログのテーマとようやくはっきり繋がりました。

 

Wellness  & Spiritual   

 

私のライフワークとして大切に探究していくつもりです。

 

motoise

3年前の、京都・元伊勢の早朝。まだグレイヘアになってません。外側ばかりを取り繕っていた時代の写真です。

 

 

nocco
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

 

nocco

 

(トップ写真は、元伊勢に行く前に夜明けに立ち寄った大江山の雲海です。年に数回しか現れないと言われる希少な瞬間。)